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待望の飼い主向け鳥の医学書が登場!鳥と小動物の病院リトル・バードの小嶋篤史先生が執筆した文鳥・セキセイ・オカメ・インコオウム類を中心とした本格的な飼鳥のための医学書です!
一般の飼い鳥飼育者向けの鳥の医学書は現在1冊も発行されていません。そのうえ、鳥を診られる動物病院は東京都で50軒ほど、全国でも200軒余りと少なく、オウム・インコ対象となるとさらに絞られます。本書はインコ・オウムの飼育者、およびブンチョウ、セキセイ、オカメ等の小型鳥の飼育者も含め、獣医学生、動物看護師、看護学校生、鳥診療の経験が浅い開業獣医師、更に動物飼養管理師、全国の動物園等の鳥類飼育担当者、野鳥の救護に関わる方々等に広くお薦めします。
主なコンテンツ
■第1章 鳥類の体のしくみ
外被系・骨格系・筋系・消化器系・呼吸器系・循環器系・泌尿器系・生殖器系・内分泌系・神経系と感覚器官・血液・体温
■第2章 感染による病気
【1.ウイルスによる感染症】?オウム類嘴・羽根病(PBFD)・セキセイインコヒナ病(BFD)・パチェコ氏病(PD)・オウムの内臓乳頭腫庄(IP)・鳥痘・オウムの線維拡張症(PDD)・西ナイルウイルス感染症(WNVN)・パラミクソウイルス感染症
【2.細菌による感染症】
大腸菌症・バスツレラ症・サルモネラ症・シュードモナス感染症・ブドウ球菌感染症・リステリア症・クロストリジウム感染症・セレウス菌感染症
【3.特殊な細菌による感染症】
鳥の抗酸菌症・マイコプラズマ症・鳥のオウム病
【4.真菌による感染症】
アスペルギルス症・カンジダ感染症・クリプトコッカス症・マクロラブタス症(AGY・メガバクテリア)・皮膚真菌症
【5.寄生虫による感染症】
トリコモナス症・ジアルジア症・ヘキサミタ症・コクシジウム症・クリプトスポリジウム症・住血胞子虫症・鳥の回虫症・ブンチョウの条虫症・鳥の疥癬症・ワクモ・トリサシダニ・キノウダニ(コトリハナダニ)・ウモウダニ・ハジラミ
■第3章 繁殖に関わる病気
【メスの繁殖関連疾患】
1.腹壁の病気?腹部ヘルニア症・腹部黄色腫
2.産卵に関わる病気?過剰産卵・異常卵・卵塞・排泄肛脱・卵管脱・異所性卵材症
3.卵管に関わる病気?卵管蓄卵材症・右側卵管の遺残・卵管の嚢胞性過形成・卵管腫瘍・卵管炎
4.卵巣に関わる病気?嚢胞性卵巣疾患
5.カルシウム代謝に関わる病気?多骨性骨化過剰症・産褥テタニー・麻痺
【オスの繁殖関連疾患】
精巣腫瘍
■第4章 栄養失調による病気
ビタミンB1欠乏症(脚気)・ビタミンA欠乏症・ビタミンD欠乏症・その他ビタミン・ヨウ素欠乏症(甲状腺腫)・カルシウム欠乏症・くる病・骨軟化症・その他ミネラル欠乏症・タンパク質・アミノ酸欠乏症・脂質の欠乏症
■第5章 中毒による病気
【1.重金属による中毒】
急性鉛中毒症・亜鉛中毒症・銅中毒症・鉄貯蔵病(ヘモクロマトーシス・鉄過剰症)
【2.植物による中毒】
アボガド・サトイモ科観葉植物
【3.マイコトキシン(カビ毒)】
アフラトキシン
【4.有害な食品】
チョコレート・塩・アルコール飲料・タンパク質の過剰症・シードジャンキー・水分過剰症(水中毒)
【5.空中の毒素】
ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)ガス・タバコ・次亜塩素酸ナトリウム・アスファルト類・アンモニア
【6.ビタミン過剰症】
ビタミンD3過剰症・ビタミンA過剰症
■第6章 消化器に関わる病気
【嘴-食道の疾患】
1.嘴の異常?色の異常・形の異常
2.口角・口腔・食道・そのうの異常?口角炎・口内炎・口腔内腫瘍・食道炎・ソノウ炎・そのう結石・異物・そのう停滞・そのうアトニー
【胃の疾患】
胃炎・消化性潰瘍・腺胃拡張・胃ガン・胃閉塞
【腸の疾患】
腸炎・腸閉塞(イレウス)・腸結石
【排泄腔の疾患】
排泄腔炎・排泄腔脱・メガクロアカ(巨大排泄腔)
【肝臓の疾患】
総論・細菌性肝炎・ウイルス性肝炎・肝出血・血腫・肝リビドーシス・脂肪肝・脂肪肝症候群・アミロイドーシス・循環障害・肝毒素・肝腫瘍・肝性脳症・羽毛の黄色化
【膵臓の疾患】
膵炎・その他
■第7章 泌尿器・呼吸器・循環器・内分泌の病気
【泌尿器の病気】
腎疾患・腎不全・尿管結石・痛風・高尿酸血症
【呼吸器の病気】
1.上部気道疾患?鼻炎・副鼻腔炎・咽頭炎・喉頭炎・結膜炎・ボタンインコ類の鼻眼結膜炎・オカメインコの開口不全症候群(ロックジョー)
2.下部気道疾患?気管炎・鳴管炎・肺炎・気嚢炎・皮下気腫
【循環器の病気】
心疾患・アテローム性動脈硬化症
【内分泌の病気】
甲状腺機能低下症・糖尿病
■第8章 神経の病気と問題行動
【神経の病気】
1.中枢神経症状?痙攣・てんかん・脳震盪・脳挫傷・振戦・昏睡・昏迷・前庭徴候・中枢性運動麻痺
2.末梢神経症状?末梢性運動麻痺・ホルネル症候群・末梢神経性自己損傷
【問題行動】
1.自己損傷行為?毛引き・羽咬症・自咬症
2.その他の問題行動?心因性多飲症・パニック・ブンチョウの過緊張性発作
■第9章 その他の病気と事故
【皮膚の病気】
皮膚炎・皮膚の腫瘍・趾瘤症・バンブルフット
【目・耳の病気】
角膜炎・白内障・外耳炎
【骨の病気】
骨の腫瘍
【事故】
外傷・筆羽出血・絞扼・熱傷(やけど)・熱射病・感電・骨折
■第10章 鳥の看護
健康状態の観察・病鳥の看護・救急処置
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著者/小嶋篤史(獣医師・鳥と小動物の病院リトル・バード院長)
ページ・サイズ/256頁・A5判
出版社/誠文堂新光社
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